幸せになるために~シンプル&スマートライフのススメ

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2023-12-02 (Sat)

足るを知る者は富めり

足るを知る者は富めり

とうとう、今年も最後の1月に入ってしまいました。毎年「あっという間」だと思う1年ですが、今年は案外さっさと流れていく感覚は少なく、充実した1年を過ごしたように思います。また、新たな人生を開拓し始めた私。10年以上旅行をしていなかったのですが、先月久しぶりに旅行に出かけ、新たな人との出会いもあり、今後の人生計画に「現実感」と「スピード感」が増し加わったように思っています。さて、どうにかこうにか、1月に1回...

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とうとう、今年も最後の1月に入ってしまいました。
毎年「あっという間」だと思う1年ですが、
今年は案外さっさと流れていく感覚は少なく、
充実した1年を過ごしたように思います。

また、新たな人生を開拓し始めた私。
10年以上旅行をしていなかったのですが、
先月久しぶりに旅行に出かけ、新たな人との出会いもあり、
今後の人生計画に「現実感」と「スピード感」が増し加わったように思っています。


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さて、どうにかこうにか、1月に1回は更新するペースで、
このブログも閉鎖することなく続けていますが、
恐らくこれが今年最後の更新かな?…ということで、前回からの続きです。

私の人生の書『生き方』(稲盛和夫著)から、ご紹介します。

==========

●人類が目覚めたとき「利他」の文明が花開く

私たちが地球という船もろともに沈んでおぼれないためには、
もう一度、必要以上に求めないという自然の節度を取り戻すほかはありません。
神が人間だけに与えた知性を真の叡智とすべく、
自らの欲望をコントロールする術を身につけなくてはならないのです。
すなわち「足るを知る」心、その生き方の実践が必要になってきます。
いまもっているもので足りる心がなかったら、
さらに欲しいと思っているものを手に入れたところで、
けっして満足することはできないはずです。
これ以上、経済的な富のみを追い求めるのはやめるべきです。
国や個人の目標を物質的な豊かさだけに求めるのではなく、
今後はどうすればみんなが心豊かに暮らしていけるかという方向を模索すべきです。
それが老子のいう、「足るを知る者は富めり」という「知足」の生き方です。
欲しいものが手に入らないときは、手に入るものを欲しがれという格言もあります。
「満足こそ賢者の石」。
知足にこそ人間の安定があるという考え方や生き方を、
私たちは実践していく必要があるのです。
つまり私欲はほどほどにし、少し不足くらいのところで満ち足りて、
残りは他と共有するやさしい気持ち。
あるいは他に与え、他を満たす思いやりの心。
甘いといわれようが、私はそのような考え方が必ず日本を救い、
大きくいえば地球を救うと信じています。

==========
「必要以上に求めないという自然の節度を取り戻す」
「これ以上、経済的な富のみを追い求めるのはやめるべき」
「国や個人の目標を物質的な豊かさだけに求めるのではなく、
今後はどうすればみんなが心豊かに暮らしていけるかという方向を模索すべき」
という著者のお考えに、痛く共感します。

私はまだ若かりし頃から(バブル時代から)、
今ご紹介した著者の考えに基づいた生き方をしてきました。
当時の周りの人たちの生き方からすれば、
数十年先を行く生き方(現在は当たり前とされている生き方)をしていました。
もちろん、今もその生き方を継続中です。

「足りない、足りない」「もっと、もっと」と思う気持ちは、
私たちが「幸せに」生きていくためにプラスに働くでしょうか?
私たちが普段目にする「広告」は、必ず心理学をベースに作られています。
つまり、「どうすればたくさん売れるか」、つまりは、どうすれば多くの利益を得られるか…
という企業の目的を達成するために、消費者心理をコントロールする必要があるわけです。
そのため、私たちは自分の考え方(価値観)をしっかりと持っていなければ、
洗脳され、「企業の思う壺」に心をコントロールされ、
さほど必要ではない物を購入させられてしまうのです。

余談ですが、人間の心をコントロールする一番簡単な手法は、「不安を煽る」こと。
健康番組の中で色々な病気やその苦しみを紹介し、
途中のCMで薬やサプリの宣伝をするというのも、正にこの手法。
不安になった視聴者は、ついついこれらの商品を購入してしまうのです。
番組を見なければ、買わずに済んだかもしれないものを…。

私の体は、健康診断では全て基準値内ではありますが、
「絶好調~!!」ということもありません。
老いてきていますので、そこそこの問題は抱えています。
しかし、何においても「ほどほど」を真ん中に置いて生きていれば、
「まあ、こんなもんでしょ」「十分、十分」と毎日満足して、幸せに暮らしています。

お金や物をたくさん手に入れたからといって、必ず幸せになれるわけではありません。
「できることが増える」ことは間違いありませんが、イコール「幸せ」とはならないのです。

今の私は、本当に毎日が幸せであふれています。
朝起きたら「今日も目が覚めた!」ことを喜び、
朝ご飯を食べるときには「今日も食べるものが与えられている」と感謝し、
仕事に行くときには「働く場所が与えられている」ことに感謝し、
自転車に乗るときには「目が見え、手足が動く」ことに感謝していると、
あまりにも幸せ過ぎてついつい泣きながら自転車を漕ぐこともしばしば。
「私って、なんて幸せなんだろう~!!」と、次から次へと感謝が溢れてくるのです。

数年前から、私が死ぬまでにこの世で為すべきことは何かを考え、
それを形にしようと活動してきましたが、また新たな夢が生まれ、
今度はまたそれを形にしようと動き始めました。
とてつもなく大きな夢ですが、千里の道も一歩から。
まずは自分で小さな一歩を踏み出す勇気が大切。
そして先月、その一歩をようやく踏み出しました。
それはもちろん、私のためではなく、世のため人のためになることです。
私の残りの人生を、「他と共有する」ためにこれまで通り、マイペースで邁進していきます。



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2023-11-04 (Sat)

新しい日本を築け

新しい日本を築け

11月に入りました。今日は久しぶりに、7月末にご紹介した記事の続きです。ちょうど、今の日本に対して色々な思いを抱いている皆さんに是非読んで頂きたい個所をご紹介します。*****●同じ歴史を繰り返すな、新しい日本を築け社会、経済の停滞が続き、ドラスティックな発想転換の必要性がいわれているいまでも、この事情はあまり変わっていません。GDPのコンマ何パーセントかの変動に一喜一憂するような、右肩上がりの思想をほ...

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11月に入りました。
今日は久しぶりに、7月末にご紹介した記事の続きです。

ちょうど、今の日本に対して色々な思いを抱いている皆さんに
是非読んで頂きたい個所をご紹介します。


*****


●同じ歴史を繰り返すな、新しい日本を築け
社会、経済の停滞が続き、ドラスティックな発想転換の必要性がいわれているいまでも、
この事情はあまり変わっていません。
GDPのコンマ何パーセントかの変動に一喜一憂するような、右肩上がりの思想を
ほとんど唯一の「善」として、私たちの多くはいまだに上へ、先へと急ごうとしているのです。
それは、欲望という煩悩を原動力にして、優勝劣敗の競争原理のもと、
物質的豊かさを最優先させる覇道の哲学といえます。
いわば「利を求めて道なし」であり、そうした国のあり方、個人の生き方から、
私たちはまだ抜け出せていません。(略)
いまこそ経済成長至上主義に代わる新しい国の理念、
個人の生き方の指針を打ち立てる必要があります。
それはまた一国の経済問題にとどまらない、国際社会や地球環境にもかかわってくる
きわめて大きな喫緊の課題でもあります。
なぜなら、人間の飽くなき欲望をベースに際限なく成長と消費を求めるやり方を改めない限り、
有限な地球資源やエネルギーが枯渇するだけでなく、地球環境そのものが破壊されないからです。
つまりこのままでは、日本という国が破綻してしまうだけでなく、
人間は自分たちの住処である地球そのものを自分たちの手で壊してしまうことになりかねない。
それと知って、あるいはそれと気づかず、沈みゆく船の中で、
なお奢侈を求め、飽食を楽しむ―私たちはその行為のむなしさ、危うさに一刻も早く気づき、
新しい哲学のもとに新しい海図を描く必要があるのです。


*****


今、私が働いている会社で、昨日全体研修がありました。
私のようなパート従業員も含め、ほとんどのスタッフが集結しました。
2年とちょっと前、私が仲間に加わったときには、
まだスタッフが私を入れて5名しかいなかったのですが、
あっという間に成長を遂げ、スタッフは50名ほどになりました。

さて、この研修では統括マネージャーがメインで話をしたのですが、
私たちを鼓舞するために話していることのベースに、
正に稲盛さんが訴えておられる思想が根付いているな~と思いながら聞いていました。
まあ、彼は40代半ば。経済成長至上主義が根付いているのも仕方ありません。

「皆さん、自分の夢を思い描いて下さい」と彼は言いました。
しばらくして、「どうですか? 海外旅行に行きたいとか? 大きな家に住みたいとか?」など、
彼が例えに出すものは全て、“金で解決すること”ばかり。(笑)
心の中で「ずれてますよ~」とつぶやいた私。

昨日のメンバーには、私のようなおばちゃんやおっちゃんもいましたが、
20代の若い子たちも本当にたくさんいました。
彼らの価値観は、40代半ばのマネージャーとは違うんですよ。
そう、ほとんど欲がない。(みんながみんなではないですが…)
「人を笑顔にしたい」とか「人の役に立ちたい」とか、
そんな思いを持っている子たちがたくさんいます。

「うちの採用基準は、素直であること、努力家であること、
無償の愛を持っていることの3つです」と、マネージャーはいつも言っています。
実際、今のメンバーは300名以上を面接した中から選ばれた人ばかりなので、
1人採用するにあたり、5名ほどはお断りしている計算になります。
それほど厳選してスタッフを選んでいるマネージャーですら、
「経済成長至上主義」から抜け出せないでいるわけです。
彼に「飽くなき欲望」があるからといって、
スタッフも同じだろうと思って話をするのは、正直ズレていますよね。

政治に目を向けても、同じような印象です。
新しい価値観を持ち、新しい時代を切り拓こうと実行に移している
若い世代がたくさんいるにもかかわらず、
いまだ経済成長至上主義から抜け出せない古参の政治家たちは、
ズレている政策を展開し続けています。

斜陽の日本。
著者の言うように、「新しい哲学のもとに新しい海図を描く必要がある」のです。
しかし、誰も「新しい」ことにチャレンジしません。
大きな災害に何度も見舞われても、何も変わりません。

国も身体も人生も同じ。
悪いとわかっていてもやめられずに続けていると、国は劣化し、
身体は病気になり、人生にはトラブルが起きます。
良くないことが起こるとき、「今までのやり方は間違ってないですか?」と
知らせてくれているサインだと、私は受け止めて生きています。
だから、これまでのやり方を改め、新しいやり方(習慣)を導入するのです。
そうすると、新しい自分に変わります。
私はそれを何度も繰り返してきたため、
今のように毎日が幸せに溢れる人生を生きられるようになりました。

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崇高な意思を持った政治家が登場してくれることを祈りつつ、今日の記事を締めたいと思います。
次回も、こちらの本からのご紹介の予定です。




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2023-10-04 (Wed)

なんとか無事に…

なんとか無事に…

あー、、、、。もう、10月に入ってしまいましたね。なんとか9月中に、1本記事をアップしようと思っていたのですが、叶わず。絶好調―――!!!というわけではないですが、元気に楽しく毎日を過ごせています。なにせ、仕事が面白すぎて。良い仲間に恵まれ、子どもたちからの人気も衰えず、毎日全力投球です。帰宅すると、やるべきことをこなし、やりたいことをやっていると、寝る時間に。ということで、ブログがなかなかアップできず...

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あー、、、、。
もう、10月に入ってしまいましたね。

なんとか9月中に、1本記事をアップしようと思っていたのですが、叶わず。
絶好調―――!!!というわけではないですが、元気に楽しく毎日を過ごせています。

なにせ、仕事が面白すぎて。
良い仲間に恵まれ、子どもたちからの人気も衰えず、毎日全力投球です。
帰宅すると、やるべきことをこなし、やりたいことをやっていると、寝る時間に。
ということで、ブログがなかなかアップできずにいます。(汗)

もちろん、「やりたいこと」の1つに、「読書」も入っています。
常に図書館から15冊の本を借りてきていて、読み続けています。
ちなみに、今一番一生懸命読んでいるのは、オランダの歴史に関する本。

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2011年に日本に帰って来て、あまりオランダのことを振り返ることはなかったのですが…。
ここ数か月、「病気か!?」と思うほど、オランダ愛♡が強烈に燃えております。
恐らく、もう行くことはないだろうオランダのことを、こんなに一生懸命学ぼうと思うとは。
この先、ひょっとして、オランダ人と巡り会って恋に落ちるのか!?(笑)

取り敢えず、「生きてますから~!」の近況報告でした。




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2023-08-27 (Sun)

相思相愛

相思相愛

今日は本の紹介ではなく、最近の私の幸せのお話。数年前から、私は障害児の療育をさせて頂いているのですが、現在の勤務先は3か所目。職場を変えるきっかけは、仲間同士の人間関係ではありません。社長(あるいは施設長など)の、経営者側の人間性や考え方についていくのが苦痛に感じたら、他の職場に移ることにしています。これは、福祉業界に身を置いたことがある人には特によく理解して頂けると思うのですが、私の敬愛する稲盛...

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今日は本の紹介ではなく、最近の私の幸せのお話。

数年前から、私は障害児の療育をさせて頂いているのですが、現在の勤務先は3か所目。
職場を変えるきっかけは、仲間同士の人間関係ではありません。
社長(あるいは施設長など)の、経営者側の人間性や考え方についていくのが苦痛に感じたら、
他の職場に移ることにしています。

これは、福祉業界に身を置いたことがある人には特によく理解して頂けると思うのですが、
私の敬愛する稲盛和夫さんのように、
「私心、ありやなしや」と常に自分に問いかけて事業に取り組んでいる人は、
残念ながら少ないのです。

民間が参入しているわけですから、利益の追求をするのは当然のことです。
しかし私は、そのことを最重要だと考えて、福祉の仕事をしている企業は嫌いなんです。
税金が投入されているので、必ず回収できるという安心感・安定性から、
この事業に参入する企業が多いのですが、
「これをやったら、儲かるらしい」という考えだけでやってもらいたくないんです。
崇高な考えを持って、ある程度のボランティア精神も兼ね備えつつ、
こういった事業に取り組んでもらいたいと思うのです。
だから、そういった魂胆が発覚すると、耐えかねて辞めることを考えます。

それから、実際に療育を行っていくうえで、
企業として何を最重要と考えるか…ということも、私は見ています。

たとえば、職員に辞められたら困る…という思いが強い企業は、
職員が働きやすい職場を最優先にします。
「契約するのは親だから…」と、保護者受けすることを最優先にし、
利用者である子どものことを後回しにする企業もあります。

でも私は、子どもを最優先に考えて療育にあたって欲しいと思うのです。
もちろん、私自身はそれを実践していますし、幸い、今の職場の仲間たちも、
(やり方は人それぞれではあるものの)愛に溢れる人たちばかりなので、
今のところは頑張って続けられています。

私が大切にしていることは、子どもたちとのスキンシップ。
だから、「こちょこちょ」のくすぐりあいっこは、私も子どもも大好きな遊びの1つ。
やり方(持って行き方)は私が考えたやり方なのですが、これが子どもたちに大うけ!(笑)
「やって~!」「やって~!」と、次から次へとリクエストが入ります。

他にも、子どもがボケたら(さすが関西人!!)速攻で突っ込みを入れるとか。
一緒にボール遊びをして汗をかくとか。
それから、本気で叱る!こともしています。
もちろん、叱られた子どもが泣いてしまうこともあります。
でも、叱られた子も、私のことをずっと大好きなままなんです。
恐らく、私が最も大事にしている仕事を、彼らが感じ取ってくれているからだと思います。

それは、「本気で子どもたちを愛すること」。

私の愛を彼らがきちんと受け取ってくれているので、強固な信頼関係ができているんです。
だから、こちょこちょ遊びや鬼ごっこなどの体を使った「動」の遊びも、
一緒にブロックで色んなものを作ったりする「静」の遊びもしながら、
でも途中途中で、叱ったり、泣くほど叱られることもありつつ、
私も子どもたちも一緒に、成長し続けています。

私が床に座っていると、子どもたちは当たり前のように膝にのってきます。
すると、他の子どもが、その子どもを押しのけて自分が座ろうとする。
でも、前から座っている子どもも踏ん張る。
で、気がつくと、私の膝の上には3人の子どもがのっていて、
両肩にそれぞれ1人ずつ子どもがおぶさってきていて…。
子どもが鈴なり状態になることもしばしば。(笑)

実は私、この職場で最高齢なんですが、いつの間にか
子どもたちから「こちょこちょ先生」「おもしろ先生」と呼ばれ、結構人気なんですよ。
施設に到着するや否や、私のところへ全速力で走って来て、
私の足をガシッと両手で掴んで抱きつく子どももたくさんいます。
たくさんスタッフがいますが、こういったことをされるのは私だけ。
子どもたちにとって、距離感の近い大人なんでしょうね。嬉しい限りです。

あ! もちろん私も子どもたちに叱られることもありますよ。
「先生、声が大きすぎる~!」ってね。(笑)

私は、いつも笑顔で彼らと接しています。どんなときも。
だから、色んなスタッフが並んで何かをするとき、子どもたちは圧倒的に私の顔を見るんです。
なぜかというと、私が一番笑っているから。
子どもたちは、笑顔が大好きなんです。

ちなみに、私が大きな声を出すタイミングは、
子どもたちのテンションが上がり過ぎて、収拾がつかなくなったときなのですが、
その時に、「静」の遊びをしている子どもから叱られます。
「僕はうるさくしてないのに、先生の大きな声を聞かされるのはおかしい」
と思うんでしょうね。(笑)

この子どもたちの中に、どのスタッフからも
「ほんと、かわいいよね~」と言われている男の子がいます。
癇癪がひどくて、物を投げるし暴れるし、ちょっと手がかかるのですが、
思いやりも優しさもある、とってもかわいい5歳の男の子です。
その子が、とにかく私のことが好きで好きで仕方ないんです。
もちろん、私もその子が大好き。
相思相愛なんです♥

その子が昨日も私の隣にチョンと座りに来て、
「ねえ、チューしよう!」と、私の頬に長いこと唇を当て、
「ん~~~~~、CHU♡」とキスをしてくれました。(笑)
手をつなぐと、手の甲にキスしてくれたり、後ろから抱きつきながら、首にキスしてくれたり。

彼はこれまで何度も私から本気で叱られ、ギャン泣きしまくってきましたし、
今でもそれは変わりません。
でも、私が彼を本気で愛していることを、彼は理解してくれているんです。

この子を含め、今私がかかわっている子どもたちのことを、私が本気で愛すること。
これこそ、私がしなければならない一番重要な仕事だと思っています。
10年後、20年後、社会に適応できずに苦しむ日が来るでしょう。
そのとき、彼らの拠り所となれるような人であり、
施設でありたいと願いつつ、毎日仕事をしています。

私は人間が大好きです。
その人間を作る一翼を担わせて頂けていることに、毎日幸せと感謝の気持ちでいっぱいです。
本当にたくさんの子どもたち、しかも、色んな可能性を秘めた子どもたちと出会えたこと、
彼らの人生に関われていることが、嬉しくて仕方ありません。
この喜びは、お金では買えないんです。

生きていくのに最低限必要な収入さえあれば、それで十分。
自分の人生、命、時間を犠牲にしてまで、お金を稼ぐために生きるなんて、
私には考えられません。
いつ果てるとも知れないこの命。
とにかく毎日、お金を稼ぐこと以上に大切な、
「自分の人生を幸せで満たす」ことを最優先にして生きています。




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2023-07-30 (Sun)

利他の心で生きる

利他の心で生きる

子どもたちは夏休み真っ最中!連日の暑さに、倒れそうになってしまいそうですね。(汗)毎日のお昼ご飯の用意が大変になったお母さん方、ご苦労様です。ちょいちょい手を抜きながら、何とか乗り越えてくださいね。さて、今日も4月からご紹介中のあちらの本から。=======================第4章 利他の心で生きる●いまこそ道徳に基づいた人格教育へとシフトせよなぜ、私たちはそれほど根源的な道徳規範を失...

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子どもたちは夏休み真っ最中!
連日の暑さに、倒れそうになってしまいそうですね。(汗)
毎日のお昼ご飯の用意が大変になったお母さん方、ご苦労様です。
ちょいちょい手を抜きながら、何とか乗り越えてくださいね。

さて、今日も4月からご紹介中のあちらの本から。

=======================

第4章 利他の心で生きる

●いまこそ道徳に基づいた人格教育へとシフトせよ
なぜ、私たちはそれほど根源的な道徳規範を失ってしまったのか。
人を思いやる心、利他の心を忘れてしまったのか。
その答えは簡単です。
要するに、大人が子どもにそれを教えてこなかったからです。
戦後およそ六十年がたっていますから、
今生きている多くの日本人は道徳について何も教えられていないといっていいでしょう。
私は戦前の教育を受けた人間なので、そのことがよくわかります。
自主性の尊重を放任と拡大解釈し、自由ばかり多く与えて、
自由と対をなす人間として果たすべき義務については、ほとんど教えてこなかった。
人間として備えるべき当たり前の道徳、
社会生活を営むうえでの最低限必要なルールを身につけることを、
私たちはひどくおろそかにしてきたといえます。
昔から、そういった生きる指針となる哲学というものを人々に教えてくれていたのは、
仏教やキリスト教に代表される宗教でした。
これらの宗教の教えは人々が生活を営む上での道徳、規範となっていました。
隠れて悪いことをしても、神仏はすべてお見通しだからその報いは必ず受けなくてはならない。
また人知れず善行をつんでいる人を神仏を見捨てたりはしない―
こうした観念が信仰によってもたらされ、そこから、
「人間として正しいこととは何か」ということを考えざるをえなかった。
しかし近代の日本では、科学文明の発達に伴い、
こうした宗教はないがしろにされてしまいました。
それに伴って、人間としてあるべき姿を指し示す道徳、倫理、哲学、そういったものさえも、
しだいに忘れ去られてしまったのです。
哲学者の梅原猛先生が
「道徳の欠如の根底には宗教の不在がある」とおっしゃっていますが、
私もまったく同感です。とくに戦後の日本社会では、
戦前の国家神道を核とした思想統制の反動から、
道徳や倫理がふだんの生活や教育の場から排除される傾向が強まったからです。
昨今でも、総合教育を謳いながら、
道徳による人格教育をしようという動きはあまり見られません。
加えて「個性教育」を重視するあまり、
人間として身につけるべき最低限のルールやモラルをきちんと教えない。
幼稚園でも「自由な教育」を標榜し、物心もつかない幼児たちを放任してしまう。
それでは、大人になるまでに必要な最低限のルールさえ身につける機会がありません。
まだ心身ともに成長過程にある少年期にこそ、
「人間としてどう生きるべきか」を学び、
じっくりと考える機会を与えることが必要なのではないでしょうか。

=======================

著者は、
「昔から、そういった生きる指針となる哲学というものを人々に教えてくれていたのは、
仏教やキリスト教に代表される宗教でした」
と語っています。

現在でも、国教が定められている国はたくさんあります。
日本も、以前は神道が国教の時代がありました。
良くない教えもあったのでしょうが、
道徳的・哲学的な良いことが身に付いた時代かもしれません。

私たち人間も、自然の一部に過ぎない存在です。
だからこそ、自分以外のものに対して、常に謙虚でいたいと思います。
それは、他人であったり、自然であったり、宇宙であったり。
自分以外のものに畏敬の念を抱きつつ、生きていければな~と思っています。

私は以前、当時親戚関係にあったある女性からこんな質問を受けました。
「どうしたら、うちの息子、本を読むようになるんですか?」
私が、小学校教諭の免許を持っているから、ヒントをもらおうとしたのでしょう。

真実を告げることは当時しませんでしたが、答えは以下の通りです。
「まずあなたが、本を読むことを大好きになることです」
親が本を楽しんで読んでいれば、寝かしつけの際、たくさんお話をしてあげたくなるでしょう。
親が本を楽しんで読んでいれば、その姿を見た子供も、本を読んでみたくなるでしょう。

ちなみに、私の両親は結構本を読むことが好きで、
小さい頃から本棚にたくさんの本がありました。
では、私が親が好きな本を読んだかというとそうではなく、自分が読みたい本を読みました。
つまり、普段の生活の中で、「本を読む」ことが当たり前に存在しているか否か。
親が本を読みもしないのに、我が子に本を読んで欲しいなんて…。
そんな都合の良い話はないんです。(笑)

道徳・哲学も一緒。
親が持っている道徳観や哲学が、全くそのまま子どもに浸透するわけではありませんが、
とても強く影響されることは間違いありません。
我が子に「どうして、こんな子なの?」と思われたら、是非ご自身を振り返ってみましょう。

私はまだ見ていませんが、「君たちはどう生きるか」という映画が封切られましたね。
同名タイトルの小説とマンガは、数年前に読んだことがあるのですが、
正直、それほど感動はしませんでした。
もっと感動する本を山のように読み過ぎたのかもしれません。(笑)
それはともかく、人としてどう生きるべきかということを真剣に考える…
というチャンスを得られないまま、大人になってしまう人があまりにも多すぎるのでしょう。

大丈夫です。
人生100年と言われている今、40代でも、50代でも遅くありません。
是非今からでも、残りの人生をどう生きるべきか、真剣に考えてみませんか?





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